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    かけはし2021年3月15日号

野党と市民の共闘強化


2.14

しみん連合静岡東部が発足

細野再選阻止・政権交代の流れへ


 【静岡】さる2月14日、三島市生涯学習センターにおいて、「しみん連合静岡東部」の結成集会が開かれた。コロナ禍にもかかわらず、県下の政党関係者や市民ら総勢93人の参加があり、予想を上回る盛況であった。
 当日は県内各地から社民、れいわ、緑の党、新社会などの政党代表の参加があったが、野党共闘の中心政党である立憲、国民、共産はメッセージだけに終わった。
 衆院選静岡東部地区は5区、6区があり、5区は自民吉川赳(岸田派)、無所属細野豪志(二階派)、立憲民主小野範和(48歳)の3人が立候補している。6区は自民勝又孝明(二階派)と立憲民主渡辺周の二人だが、前回の県議選で立憲から立候補し次点に終わった大嶽創太郎(38歳)が無所属で出馬する噂もある。 
 特に5区、細野豪志は民主党政権時代、要職を経験していたにも関わらず、3年前に変節し、自民党入りを目指し、二階派に所属している。しかし、同じ選挙区の吉川(岸田派)に猛反発され、自民入りは宙に浮いた状態だ。自民系分裂選挙で自民県連は表向き吉川赳に1本化しているが、裏では票の猛烈な争奪戦となっている模様だ。一方、立憲民主の小野範和は伊豆の国市市長、小野とし子の息子として一昨年、当時、国民民主だった渡辺周に後押しされて立候補表明した。
 細野は野党支持層には破廉恥な変節漢と見られているが、富士、三島には硬い岩盤支持者がおり、加えて吉川には飽き足らない自民支持者も流れている。さらに、連合組織も密かに細野支持に回る部分も見られるようだ。6区、渡辺周は自民党勝又に追い上げられ、前回の衆院選では600票差まで追い詰められ辛うじて当選した。沼津市長を経験した父親から譲り受けた支持基盤は高齢化し、従来通りの選挙では、次回は無理だろうとの声が聞こえる。野党共闘を前提に出馬を控えている約2万票とみられる共産票を手に入れれば、自民勝又を振り切れると思われるが、連合幹部の目を気にして共産党への接近は控えており、渡辺も、小野も、未だに野党統一候補にはなり切れていない。マスコミネタでは5区、6区、いずれも全国的に注目の選挙区となっている。

市民の主導で
野党共闘実現


昨年9月、安倍政権を継承する形で菅政権が誕生したが、学術会議任命拒否問題やコロナ禍対策の、ちぐはぐな対応、官僚の接待問題等で見るみる支持率が低下し、国民の怒りが燃え広がっている。今こそ政権交代との高まりの中で、「野党は共闘、候補者一本化」の声は、静岡東部地区でも多くの有権者に浸透しつつある。
しかし、この大きな流れに逆らい、利敵行為に走る静岡連合幹部の「市民連合」敵視の姿勢は決して許されない。県下各地の立憲や国民民主の候補者に「市民連合」の会合に出かけてあいさつすると「連合の推薦は取り消す」などの恫喝をかけているとの噂を聞く。彼らの主張は「市民連合は共産党が回している」「共産党とは席を同じくしない」ということらしい。選挙になれば連合に頼らざるを得ず、恫喝に屈する候補者の足腰のなさも問題だが、どっちを向いている分からず、背中から引き金を引く連合幹部に怒りを覚える。
今回の結成総会に野党共闘の中心政党である立憲、国民がメッセージだけに終わったのも、連合幹部からの恫喝効果の結果と受け止められている(共産党がメッセージだけで終わったのは、党内事情もあるが、連合の動きに配慮した面もあるかも知れない)。しかし、こんな恫喝がいつまで有効なのか、やがて足元から崩れるのは目に見えている。
当日、そうした恫喝にもかかわらず、5区小野候補者は登壇し力強く渡辺周のメッセージを読み上げ、周氏の秘書で弟の迅氏も参加した。また、国民民主の県連代表榛葉賀津也氏、4区代表田中健氏もメッセージを届けた。

細野の変節に
怒りが広がる


第1部は結成総会、なかでも共同代表の角田由紀子弁護士の分かりやすく格調高い「呼びかけ文」は参加者の感動を誘った。
第2部は、各政党のあいさつとフリートークであったが、細野豪志の地元後援会長だった高齢女性の変節漢細野に対する怒りの発言は参加者の注目を集めた。5区、6区の市民多数が参加して、現段階で「しみん連合静岡東部」への賛同者は230人を超えて広がっている。このような動きは、50年以上も昔の話だが「三島・沼津コンビナート闘争」勝利の歴史を刻む東部地区において、新たな可能性を予感する集会となった。
2015年、安保法制が強硬可決されたことを受け、三島や函南を中心に「戦争させない東部の会」が立ち上がり、これまで市民討論会等を進める中で、自公勢力に打ち勝つ政治勢力を如何に形成するかが模索され続けてきた。しかしこれまで、5区、6区で具体的な野党統一候補を欠いた状態では運動は盛り上がりに欠けていた。ところが、細野豪志が自民党二階派から、今までとは真逆の立場で出馬することとなり、市民連合の動きは「細野再選阻止」が大きなテーマとして動き始めた感がある。


(森 大司)



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